帚木蓬生の小説「少弐 民に捧げた三百六十年」が実在の歴史研究者を無断で登場させ、作中で死亡させた設定に対して抗議があった。この小説は2025年10月に刊行され、鎌倉時代から戦国時代にかけての少弐氏を描いている。
講談社はこの問題を受けて、販売を中止した。小説内では歴史研究者が新型コロナウイルスで死亡する設定となっていた。歴史研究者の家族はこの件について抗議し、作品の回収と経緯の説明を求めた。
講談社は「編集上の不備があった」と説明した。家族は、研究者との面識がなく事前の確認もなかったことから疑問と憤りを感じていると述べた。
帚木蓬生は1947年福岡県生まれで、精神科医としても活動している。彼は実在の歴史研究者を尊敬しており、実名を使用した理由について「尊敬する方なので実名にした」と語った。
また、「コロナ禍の怖さも書きたかった」とも述べている。家族は抗議後、講談社幹部から謝罪を受けたが、今後どのような対応がなされるかについてはまだ明らかになっていない。
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