俳優の仲野太賀(33)が主役を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜午後8時)は1日に第8話が放送され、女優の白石聖(27)が大河ドラマ初出演ながら初回(1月4日)から素晴らしい演技を見せ、物語の序盤を引っ張ってきた主人公・小一郎(後の豊臣秀長)の幼馴染・直(なお)の最期が描かれた。父からの許可を得て小一郎と結婚の約束を交わす直のもとに訪れた悲劇。戦国時代の無情な生死の隣り合わせに、視聴者から涙がこぼれた。インターネット上では“直ロス”という言葉が広がっている。
<※以下、ネタバレがあります>
NHKの連続テレビ小説「おちょやん」を手掛けた八津弘幸氏がオリジナル脚本を担当する大河ドラマの第65作目。“天下一の補佐役”として知られる豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と驚くべき逆転劇を描く。兄の豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。
第8話のタイトルは「墨俣一夜城」。小一郎(仲野太賀)たちは墨俣に出陣する。しかし、織田信長(小栗旬)の本当の目的は、美濃三人衆の一人である安藤守就(田中哲司)が守る北方城だった。美濃の国主・斎藤龍興(濱田龍臣)の目を北方城から逸らすための捨て石であることを理解した藤吉郎(池松壮亮)は、墨俣に砦を築く大規模な作戦に取り掛かる。一方、直(白石聖)は小一郎と結婚するための許可を得るために中村に戻る。意外にも父・坂井喜左衛門(大倉孝二)から温かく迎えられるが…という展開。
1566年(永禄9年)の夏、小一郎と直は新たに住まいを整え、共に生活を始めた。直は握り飯を作り、小一郎を見送った。
守就は質素な庵にいる菩提山へ。「織田の動向についてどう思う?」。「墨俣」「これまでとは異なる」と書かれた紙が戸の隙間から差し出された。中にいるのは稀代の軍師・竹中半兵衛(菅田将暉)だった。
龍興は守就の助言を無視する。翌朝、砦が現れる。龍興は美濃の三人衆を叱責した。
墨俣砦での建設が進行中。小一郎は握り飯を落としてしまい、拾おうとしたその瞬間、敵の鉄砲の弾が飛んできた。かがんでいたために命中せず「まさに助けられたわ」と思った――。
直は弥助(上川周作)と中村に戻り、結婚の報告をした。喜左衛門は白無垢の話を持ち出し、直を蔵に閉じ込めてしまった。脱出を試みる直の心には、20年前の記憶が蘇る。直(泉谷星奈)が倒れた棚の下敷きになりそうなところを、喜左衛門が身を挺して守った。弥助が蔵の扉を開けた。
「これまで本当にありがとうございました」「私、今、幸せを感じています」
喜左衛門「(白無垢を手渡し)私は、あの豊臣兄弟のことを二度と許さない。顔を見ることすら望まない。祝言に誰が行くものか。しかし!おまえが幸せであるなら、それで構わない(と涙を流す)。手紙はできるだけ送ってくれ。それから、正月には帰ってきなさい。あとは、盆と刈り入れの時期、そして祭りの…」
直「(涙を流しながら)いつの日か、子供ができたら、必ずお会いに伺います。私も、とと様のような親になりたいです。とと様の娘として生まれて本当に良かった」
墨俣砦が完成した。藤吉郎と蜂須賀正勝(高橋努)は斎藤軍に立ち向かい、小一郎と前野長康(渋谷謙人)は北方城へと向かう。斎藤軍の総攻撃に、もはやこれまで。時間を稼いだ藤吉郎は「この城を覚えている者が、今後どれほどいるだろうか。たった一夜のことだったが、お前たちと共に築いたこの城のことは、わしの生涯忘れない。素晴らしい城だった!」――。一筋の火矢を放つと、墨俣一夜城は敵を飲み込み、炎に包まれた。
直と白無垢を纏った弥助が小牧へ帰る風車を手にしたとき、目の前に広がっていたのは村人たちの争いの光景だった。玄太(高尾悠希)は、日照りが続く中で村々が水を巡って争う様子を語り、農民にとってそれは生死に関わる深刻な問題だと訴えていた。
「危ない、逃げて!」と叫ぶ直は少女を守る。「怪我はない?よかった」と言った。弥助は膝をついて崩れ落ちた。直の背中は鮮やかな赤に染まっていた。
小一郎と藤吉郎は無事に合流し、帰還を果たした。小一郎は変わり果てた直と再会した。
弥助「村の争いに巻き込まれて、子どもを救おうとして…。申し訳ない、小一郎!」
小一郎「お腹が空いたな。直、握り飯を作ってくれ。あの握り飯、落としてしまって、半分くらいしか食べられなかったんだ。でも、そのおかげで命を救われたよ。お前のおかげだ。(直の手を握り)俺は生きているぞ!おい!俺は約束を守ったぞ!おい!なのにお前は、何をしているんだ、この馬鹿者が!これは一体どういうことだ!これは何なんだ!直!直!起きろ!直!直!目を覚ましてくれ!直!直!直!」
SNSでは「直の死に涙が止まらない」「父と娘の絆に感動」「とと様のような親が欲しい…」「弥助さん、あれは本当に辛かった」「義兄さん、直ちゃんを連れ帰ってくれたんだね(涙)」「次回の予告がないのも仕方ない」「衝撃で心が痛む。やっぱり『あさイチ』は(涙)」「直ちゃんに対する無情な仕打ちは“これが戦国の現実”ということだろう…派手な戦で生き残ったとしても、小さな村の争いで命を落とす人もいるんだ…」「なんて鬼のような脚本なんだ…。今日は完全に直ちゃんの回。白石聖さん、強くて魅力的な直ちゃんを演じてくださり、感謝します」などの声が続出し、視聴者の涙を誘った。
次回は8日に、第9話「竹中半兵衛という男」が放送される予定です。
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