埼玉県立小児医療センターでの事件
埼玉県立小児医療センターで、抗がん剤ビンクリスチンが誤って使用され、10代の男性患者1人が死亡し、2人が重体となった。3人の髄液からは、本来使用されるべきではないビンクリスチンが検出された。
ビンクリスチンは髄腔内注射では使用されない薬剤であり、通常は急性リンパ性白血病の治療に用いられる。死亡した男性は10月22日に注射を受けた後、神経症状が現れ、2月6日に死亡した。
重体の2人は現在、人工呼吸器での治療が続いている。センターはこの事態を受けて、抗がん剤の髄腔内注射を全面中止し、調査委員会を設置した。
調査委員会には外部の有識者が含まれ、岡明病院長は「検出されるべきではない薬液が検出され、非常に深刻に受け止めている」と述べた。調査対策委員会は、ビンクリスチンが神経症状の原因の可能性が高いと指摘している。
また、センターは県警大宮署に事件と事故の可能性があるとして届け出た。調剤室はセキュリティーが厳重で、外部からの侵入は困難であるため、誤使用の原因については詳細が不明である。
中澤温子委員長は「通常では入るはずのない薬液が(患者らの)髄液から検出された」と述べ、ビンクリスチンが非常に神経障害を起こしやすい薬液であることを強調した。
埼玉県立小児医療センターは小児疾患を扱う病院であり、今回の事件は医療現場における重大な問題を浮き彫りにしている。今後の調査結果が待たれる。詳細は未確認のままである。
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