氷河期世代の背景
氷河期世代は、長期不況の影響を受けて就職した世代であり、現在50~54歳の年齢層に該当します。この世代は、就職した時期がたまたま長期不況に当たったため、定期昇給が鈍くなり、賃金水準の引き上げも抑え込まれてきました。
変化の瞬間とその影響
最近のデータによると、50~54歳の所定内給与は5年前比で▲1.3%とマイナスの伸び率になっています。初任給の引き上げは需給改善を受けているものの、氷河期世代にはその恩恵が及びにくい状況です。多くの氷河期世代は長く同じ会社で勤務しており、内部労働市場の制約を強く受けています。
労働市場の流動性と賃金の現状
労働市場の流動性が乏しい場合、中高年層の需給圧力が作用しにくく、氷河期世代の賃金は上昇しづらい状況です。2006年から2019年にかけて、氷河期世代の年功賃金カーブは押し下げられており、賃金の改善が見られません。
法律の改正とその影響
高年齢者雇用安定法の改正により、65歳までの雇用確保が努力義務化されましたが、定年延長などの雇用確保の効果が50歳代以降の賃上げを遅らせる動機になっています。このような制度の変更は、氷河期世代にとって必ずしもプラスに働いていないことが明らかです。
専門家の見解
経済学者の熊野英生氏は、「就職した時期がたまたま長期不況に当たったため、定期昇給が鈍くなり、氷河期世代は賃金水準の引き上げも抑え込まれてきた」と指摘しています。このことは、内部労働市場では安定雇用が維持される反面、どんなに成果を上げたとしても、決められた範囲内でしか処遇改善が得られないことを示しています。
今後の展望
氷河期世代の賃金や雇用状況の改善には、労働市場の流動性を高める施策や、内部労働市場の制約を緩和する取り組みが求められます。これにより、氷河期世代がより良い労働環境を享受できるようになることが期待されます。詳細は未確認です。
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